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【全文書き起こし】孫正義の決意!<東日本大震災、原発問題に立ち向かう>Part3

みなさん、お待たせ致しました。

自由報道協会主催のソフトバンク社長孫正義氏会見の書き起こし/文字起こしPart3です。

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今回はサーバー強化をしましたので改善されていると思いますが、アクセスしにくい状態になる可能性もありますので
その場合は時間をおいて再度アクセスして頂けると嬉しいです。

それでは最終回Part3をお楽しみください。

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正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。)

Ustream動画
自由報道協会主催 孫 正義 記者会見

聞き間違い、わからなかったところ等はご容赦ください。

また、当サイトでは今後、さまざまな動画をテキストに書き起こしていきます。このサイトの趣旨に賛同してくださるボランティア・スタッフを募集しておりますので、どうぞお気軽にご応募ください。応募フォームはこちら

<司会>
孫さん東京電力の記者会見よりもわかりやすいプレゼンありがとうございます。それではただいまより自由報道協会主催の孫正義さん記者会見をはじめます。本日の司会進行は私畠山みちよしが努めます。

<司会>
アシスタントは前田まりです。どうぞよろしくお願いいたします。

<司会>
最初は50ページと聞いてたんですが64ページと、すいません止められませんでした。それでですね自由報道協会の記者会見では、まず最初にですね、会見の設営に汗をかいたものからですね、オナブルクエスチョンとして2問先に質問をさせていただきまして、その後会場の記者の方から質問をお受けしたいと思います。
それではまず最初にですね、上杉暫定代表に最初の一問をお願いします。

<質問者>
フリーランスの上杉隆です。本日はありがとうございました。時間もずいぶんなくなったので簡単に質問から。先ほどの構想自体、非常にすばらしいものに尽きるというのが印象なんですが、ただそれを着地させない限り絵にかいた餅にすぎないという風に思われます。日本の政治は現在ですね、牛耳られた自民党・電力総連に骨抜きにされた民主党そして接待とだるい広告で飼いならされたメディア、これが半ばですね、三位一体のような形で牛耳って、相当難し状況にあるのではないかと、つまり孫さんのおっしゃる構想自体を着地させるどころか、着手することすら難しいのではないか、このあたりはどうやって構想の中の第一歩として何か具体的なものを考えていらっしゃるかどうかをお聞かせください。

<孫氏>
本質的な質問だと思いますが、私は政府に対してなんら強制能力も持ってないし、力があるわけでもございません。しかしですね、ことこの問題については今日本国民の全国民的関心事だという風に思うのですね。政治家も国民に選ばれた人たちですし、そういう意味で、その方々に対してですね、国民の関心がここにあるんだという事を啓蒙していくことこれが遠回りのように見えてかつ力足りないように見えて、一番本質的な正面突破ではないかというように思います。ですからこのような会見の場を通じてまた私どもの財団を通じて、さらに一生懸命汗をかきながらですね、一人ずつみんなの力で決める権限の方々に、説得運動を広めていくと、今回はその第一歩のきっかけにすぎない。もちろん私がやれることはほんの一部ですが、みんなの日本をみんなの力でですね、変えていこうという風に願うばかりです。妙案があるわけではありません。革新があるわけでもありません。ただやらなきゃいけないことだと、信じてるということでございます。

<質問者>
ご自身が政界に出られるとかそういう考えというのはあるのでしょうか?

<孫氏>
それはありません

<司会>
すみません。政治家にならずに在野でいる事の意味というのがありましたら伺えれば。

<孫氏>
私は事業家ですから、自分の事業をまっとうする。事業家としての角度から、何かできることがあれば精一杯やりたいという風に思います。限られた一回の人生ですから、自分のやれる範囲の角度からやるのが一番自分にとっては効果的だと。

<司会>
それではもう一問岩上さんにお願いします。

<質問者>
インデペンドウェブジャーナルというネットメディアを新たに立ち上げた代表の岩上です。ずっとフリーランスのジャーナリストと名乗り方をしていたものでこういういい方をするのは慣れてなくてですね、かつ孫さんを前にしてこういう事を言うのは非常に照れるものがあります。

我々はUstreamを非常に大きな使える武器として、情報発信を今やり続けています。そのUstreamのインフラを提供している大元にいらっしゃるのが孫さんなんですね。その孫さんにぜひお聞きしたい。今日の講演はすばらしい講演でした。理念的にも本当にすばらしかった。でも先ほど上杉さんが言ったように、それを実現する手段はどうしたらいいのか、彼は政治の方面からお尋ねになりましたけど、私は情報とかメディアという方面からお聞きしたい。

本業の情報とエネルギー政策の話は別個の事で考えられてるとおっしゃいましたが、実際には国民が最大の関心事だとおっしゃってるこの状況すらもですね、一部の利権を持っている人間に飼いならされたマスメディアがまた方向性を変えていこうと、国民の関心を遠のけようとしようとしていけばですね、できなくもない。そういう傾向は相手を見てとれるんですね。今の状況だけで果たして国民の関心がずっと継続されるもんだろうか。我々はこれまでも洗脳されてきた。従ってこれからも洗脳されうるだろうということも真実ではないかと思うんです。そういう状況に対して、別の情報、カウンターの情報、別の事実あるいは真実をですね、突きつけていくための武器・手段としてソーシャルメディア・ソーシャルネットワーク・インターネットあるいはUstreamとかツイッターとか様々なそういう道具がですね、非常に役に立つという半面、危険性、圧力をかけられる危険性もある。孫さんはこのメディア、ソーシャルネットワークというものにどのような可能性とそれから圧力を加えられる懸念性、その懸念というのをお持ちか、これからのソーシャルメディアと我々の社会、政治のありかたとの関連性について私見を述べていただきたい。

<孫氏>
情報革命まさに我々の本業ですけども、一般の市民が誰でも意見の発信者になれる、情報交換できるということが力がないようでいて、最近の中東だとかエジプトその他の国々でもですね、社会的な政府のひっくり返りだとか色々含めてですね、影響を与えてきている。ですから一人一人の声・一人一人の情報意見といういのは、力がないようでいて、実は最後の一番大きな力を持ちうるという意味で、私はまさに情報革命を信じております。今回のような事件でですね、少なくとも多様な意見がタイムリーに出される、それが制限されることなく、言論統制されることなく出されるということが、社会の健全性を保つ重要なメカニズムだという風に思っております。そういう意味ではますますこの情報革命には力をいれていきたいし、先ほど私は電力と情報革命は全然別畑のものだというような表現をしましたが、実はこの電力も近い将来いずれかは至る所で、マイクロ発電がなされて、家の屋根だとかあるいはいろいろな所でマイクロ発電がなされ、そしてそれがスマートグリットになって、スマートメーターがつけられて、そして電気のですね消費あるいは発電がリアルタイムで需給バランスが調整されていく。価格もダイナミックに電気の市場ができて、やり取りされる、まさにこれはインターネット技術が一番得意とするところで、そのようなことがですね、実は全然畑違いのようで何年か先には融合していくという風にもとらえております。そういう意味でも、ぜひ我々のグループは何らかの形ですね、力を発揮していきたいと、こういう風に思っております。

<質問者>
ソーシャルメディアのこのインフラというのは今後強化されていうのでしょうか。どのくらい伸びていくとお考えでしょうか。

<孫氏>
もう爆発的に伸びると。

<司会>
それでは次の方前列真ん中眼鏡の方

<質問者>
日本インターネット新聞社の田中りゅうさくと申します。孫さん、今インターネットを使って一般市民が誰でも発信すると、これがエジプト革命に繋がったとおっしゃってましたが、私はエジプト革命の取材をしていたのですが、エジプトの場合ですね、市民もほとんどの国民が99%と言っていいですね、新聞テレビなんて信じていないのです、はっきりそう私にいってました。だからネットの発信を信じてそれが革命になったんですね。ところが日本の場合は記者クラブメディアによる長年の洗脳があってですね、国民の7割か8割が、新聞テレビを信じているので、なかなかそれは難しいのではないかというのを、僕の意見として言っておきます。これから質問です。佐藤栄作前福島県知事が、プルサーマル計画に反対していまして、佐藤前知事自身がおっしゃてたのは、これも私の逮捕要件に入っていると言ってたんですが、権力はですね国家権力、これは自民党時代よりも民主党ほうがもっとたちが悪いと言われています。僕は今孫さんがおっしゃった自然エネルギー財団大歓迎なんですが、国家権力はあらゆる手だてを使ってこれを潰してくると思うんです、あらゆる法令を駆使して。ネガティブマスメディアを使って記者クラブメディアを使って、あらゆるネガキャンをはってくると思います、いやすでにはられています。でこれにどのように立ち向かっていかれますでしょうか。

<孫氏>
損得勘定でいえばですね、一杯損する事はあると思います。私が狙われることもあると思います。でも時として正義を通さなきゃならない時があると。ですから私が倒れた時は皆さんよろしくお願いします。

<司会>
それでは椅子に立って手を挙げているネクタイの男性

<質問者>
フリーランスの小川ひろともうします。よろしくお願いいたします。今エネルギー政策の転換に向けての話を聞いたのですけど、その中では電力についてしかお話をいただけでないんですが、今回の大震災でですねガソリンスタンド軒並み渋滞ができたように、自動車なんかの燃料なんかも、エネルギーの一つだと思うのですが、これは将来的な可能性としては、バイオ燃料なんかもあると思うのですが、その目測などもし構想があればお聞かせください。

<孫氏>
将来的には、石油だとかいうのはどんどん少なくなっていきますから、電気自動車あるいはバイオいろいろなエネルギーがあると思いますが、いろいろ検討すべきだと思います。私はとりあえず今はこの福島によって発生した、目の前の電気問題をまず、解決するということで頭がいっぱいだと。それが終わったらまたいろいろなことにもだと思います。それにしても電気が安くふんだんに作れるようになればですね、まず電気自動車というのは一番本命だという風にも思っています。

<司会>
それでは最前列真ん中の男性

<質問者>
ニコニコ動画の七尾と申します。よろしくおねがいします。孫さんの20日の講演の話を聞かせていただきました。この中で被災者の中で最も震災時に欲しかったのが、携帯が繋がる事という結果を見た孫さんが携帯事業者として自らに腹が立ったとご発言されておりまして、それが非常に印象に残りました。政府も認めておりますように、アウターライズ地震の発生が懸念されておりまして、再び同規模の災害が起こる可能性が少なくありません。現状のシステムでは到底不可能ということは重々承知しておりますが、震災直後携帯が繋がっていれば助かった命もたくさんあるはずで、これができればまさに革命になります。だからこそあえて孫さんにお尋ねしたいと申します。災害にも十分対応可能な携帯、もしくはそれに準じたコミュニケーションツールの開発に挑戦するお考えはありますでしょうか。

<孫氏>
一言でいうと携帯は、電波の周波数が許認可でしかも限られている。一度に多くの電話が殺到した時はどこの携帯会社も固定電話の会社でも全部容量オーバーして電話が繋がらなくなります。一言で言うと解決策は光ファイバーを全世帯、道のいたるところに光ファイバーを作る。容量はほぼ無限大になる。しかもそれがIP電話で繋がるようになる。しかもそこがそれと携帯の端末は無線で光ファイバーとの間が繋がることになる。そうすると容量がほぼ無限大の携帯電話、従ってどれほど大きな電話が一度に殺到してもつながるというものはできます。それまでの間は、携帯電話の電波が限られている以上、どうしても一度に殺到した時には、容量オーバーしやすい。ちなみに普段は一人当たり携帯電話の通話時間は3分です。各社ともに10倍くらいの容量は持っています。でも100倍電話が一度に殺到すると、全世界どの携帯会社でも容量オーバーしてパンクするというのが実態です。ですから限られた電波というのは非常に重要な資源で、これを有効利用する方法とそれから電波だけには頼らない、つまり光ファイバーとローカル電波ですね、短距離の電波、こういうものの組み合わせが技術的には合わせて必要だと。そうは言ってられないので、われわれは出来る範囲でこつこつと能力の拡大はやっていきます。2倍3倍4倍には増やします。しかし100倍にするのは難しいということです。

<司会>
前列左奥の方。

<質問者>
フリーでやっております、大川興業総裁大川でございます。孫さんと同じ江頭2:50が佐賀で大活躍をさせていただいております。私はですね、自然エネルギーの現場、太陽熱発電もですね、モハベー砂漠の現場も、風力発電もヨーロッパも行っております。それで今のエネルギー財団の話はすばらしいのですけど、一番欠けてるのはエネルギーの個人の自立、各家庭での自立というのが、抜けていると思うのです。今回の孫さんが目指されているのは、情報の自立があったからこそエジプトで革命が起きたと僕は思っております。たとえばドイツで太陽光発電をつけられる人が買電ができてどんどん裕福になっていくんですけど、その分買い取り制度なので、電気料金が上がって、貧しい人が高い電気料金を払うということになってしまうんですね。だから目指されることは絶対、蓄電も含めたオフグリッドだと思うのですよ、自分は、全世界のエネルギーを見てきて。なので僕は東京電力からエネルギーを国民にとります。これが孫さんが目指されるエネルギー財団で、それを具体的にたとえば、このビル自体を自立させます蓄電も含めて、もう太陽光発電があったりとか、劣化が全くないといわれている、バナジウムのレゾックスフロー電池とか、自然の素材を使ったものすごい電池があります。ご存じだと思いますけど。ですので、どこかでやって、それをUstreamで中継する、ツイッターでささやくも、電気代8500円は大川興業にとっては高いです。0にするような基本的な考えをお持ちでしょうか、そこを今スマートグリッドの話なので、そこまでお考えかお聞かせください。長くなってすみません。

<孫氏>
電気を0コストにするのはなかなか難しいと思います。先ほどのコストは設備投資を減価償却するコストも含めたコストですからね。設備投資がある程度発生するということは、どうしても電気代かかりますが。遠い将来はですね、いろんな新しい夢の実現が出来ると思いますが、まず現実としてこの5年10年でやっていかなくてはならない、急ぎやっていかないといけないテーマとして8000円が一時的に500円くらい上がっても、安心安全を買うと。それが後ではさらに7000円になり6000円になるという方向を目指すべきだと、しかも安全にと。それをしないと放っておくと9000円10000円に上がるのは間違いない、石油石炭原子力に頼っているとそうなると。その流れを一旦ここで変えようということで、とりあえず一回。貧しい人々も安くなれば今よりもベター、だから安くなるようにしますということです。

<司会>
ありがとうございます。それでは次、向こう側の3列目の方。

<質問者>
週刊スパ編集部のいけがきです。プレゼン非常に面白かったです。ただですね総務省と通信事業で組んできたような方がですね、今回政府に向けて政策提言を行うシンクタンクやるって思うのがちょっと疑問に思いまして、要は電力会社を買収しようという気持ちはなかったのかなというのが素朴な質問です。というのも今日の終値ベースで東京電力さんが6500億円です、時価総額。東北電力さんが6200億円合わせても、1兆3000億円弱ですね。ボーダフォンを買収したのが1兆7000億円、あまり大した額じゃないのかなと思ってしまうのですけども。あとは発言力を増すために、資本提携を結ぶとかですね、ある程度の発言力を増すために資本政策なんかの可能性もあるのかなと考えたんですけども、孫さんにそういう考えがあれば教えてください。

<孫氏>
あんまりそうやってそそらないでください(笑)。私も上場会社の社長ですから、うかつにコメントできません。

<司会>
最前列の方。

<質問者>
フリーランスの島田と申します。よろしくおねがいいたします。孫さんのこれまでの寄付の活動とか個人の活動としてもすばらしいと思います。ただその個人の活動であって、今回の提言はどういう位置付けなのかいまいち見えないのですね。ソフトバンクの事業として電力会社・電力事業をどうしていくのか、方向性がないと、ある意味それは孫さんの道楽だろうと、100億を寄付しようが金持ちの100億、道楽だろうと思われてしまう可能性もあります。つまり孫さんの本気度というのがどこまでかというのがいまいち伝わらない。事業としてどういう風に取り組んでいくのか、お伺いしたいんですけど。

<孫氏>
そこは正直、この1ヶ月間毎日悩んでおります。これ正直なところです。ツイッターで原発が問題だとか、20ミリシーベルト子供にまで向けてけしからんと怒りまくっていると。それを書けば書くほど書くたびにそんなことより本業早く電波繋げと書かれるわけですね、毎日書かれるわけですよ。それも事実だからそれもしないといけない。そうするとですね、まだ心が定まらないというのが正直なところです。正直なところです。とりあえずはソフトバンクという、通信を情報革命を本業とした会社が、ここまで手をひろげていいのかどうかということについて、非常に私としては悩んでいると、でもこれだけ国難の時に、人の命の子供たち孫たちの命に危険がさらされている時にですね、それをただ見過ごしていいのかと、他の誰かがやってくれるなら、別に私の本業じゃないところまで首突っ込むべきではないという風に思います。しかし今見るに見かねるような状態だと、ほおって置けないという正義感がムラムラとしている中で、日々毎日今悩んでいると。とりあえず会社に迷惑かけない範囲で、個人の範囲で出来ることはまず一回踏み出そうと、そのうえで、もう少しあと何日か悩み続けようと、いうのが今の正直な心境です。

<質問者>
ちょっと追加だけ。孫さんの正義感ということの、これは言葉の定義としてどういう風にお考えでしょうか。

<孫氏>
ソフトバンクの長期的なビジョン理念として情報革命で人々を幸せにと。この一行なんです。今情報革命、創業以来ずっと疑わずにこの一本だけを追い求めると風に僕はきたんです。一切わき目もふらないということできたんですけども。合わせて人々を幸せにということなんですが、今日本の人々が一番不幸せだと、感じている共通テーマがこの原発問題じゃないかという気がしておると。ですから究極の選択で情報革命を追い求めるのか、人々の幸せを追い求めるのか、どっちか一つを選ばなくてはならないと。平時であれば両方追い求めます。情報革命をし、人々を幸せに。でも今国難の時に、自分は情報革命だけをやっていれば、それで自分の生まれてきた使命を果たせるのか。それが正義なのかということについて今毎日心底悩んでいる。震災受けた皆さんに対してもあるいは福島、あるいは日本中、心配している人たちに対して、自分の非力さ、力のなさに、自分で自分に一番腹がたってると。何かしなければいけない。先ほどから出ているように、あんたがいくらドンキホーテになったところで、政府は動かせるのか。わかりません。そんな力私にはないと思います。過信しておるのかという風にもツイッターで書かれました。なんかちょこっと寄付していい気になってるんじゃないか、過信してるのではないかという声があるのも事実だと思います。だけど出来るか出来んかわからんけど、やらないかん事があると。
そういうことです。

<司会>
2列目の右側の男性

<質問者>
ありがとうございます。先ほどですね、ニコニコさんのほうから質問があったことに関する事なんですけど、ヤフー携帯でアウトドアのコンテンツをやらしていただいています、Dデザインの多田と申します。先ほどのニコニコさんの質問にありました災害時の通信インフラについて、どうお考えかということで、光ファイバーというお答えをいただきましたけど。私今ここにもっている、衛星通信を使って、メッセージをやり取りをする端末です。しかしこれ今日本では使えません。義的も取っておりませんし、インフラである衛星通信のグローバルスターという会社が日本で営業許可を得ていないからです。今これの営業の申請のほうは総務省に出されていて、今各国との電波状況の調整段階に入っているということですけども、ぜひですね、この端末を日本に入れたくて、この二年間いろいろ融資等動いてきましたけども、そういったところでまだ実現にはいたってませんが、ぜひこういったものをですね、ソフトバンクとして取り入れていくようなお考えはないかということを、今この機会にですね、丁度よかったのでお聞きしたいと思いました。

<孫氏>
やりましょう

<司会>
時間がかなりなくなってきましたので 次の方。一番早かったので前の女性。

<質問者>
ありがとうございます。吉本興業のおしどりと言いますよろしくお願いします。私も震災後あの原発のことを考えたり、東電の会見にいって質問したりしてるんですけど、やはりそうすると仲良しの局の作家さんから縁を切られていったりとか、これが上杉さんとか岩上さんのおっしゃることだなと思いつつ、とにかく原発がYESかNOかというよりも、タブーであることが一番怖いと思って、それでこんなちっぽけな私にまで圧力がかかるかと思うので、孫さんがこのように脱原発のお話をしてくださるというのはすごく心強く思いますありがとうございます。私が(今の吉本興業から)フリーランスのおしどとなったら大人の圧力が働いたと思ってください。質問なんですけど、私はヨーロッパが脱原発としていったのは、エネルギー市場の開放が一番大きな転機ではないかと思うんです、電線が解放されることによって、私たちが使いたい、何が由来の電力を選べるかというのをすごく重要な事だと思うのですけど、私たちは投票と同時に、消費という形で意思表示ができるので、今本当に原子力由来以外の電気を使いたくても使えないという状況がすごく不思議で、多少高くても太陽光であったり風力であったり、お金がない芸人ですけど、本当に使いたいけど今そういう状況でないってのが一番の問題じゃないかと思うのですけどどうでしょうか。

<孫氏>
全くそのとおりです。通信の世界でも上下分離を訴え続けていつも打ちのめされているのですが、電気の世界でも送電と発電の分離というのは制度改革の根本だという風に思います。そういう点もこれからみんなで力を合わせて訴えていかなければいけないテーマだとそういう風に思います。

<司会>
それでは真ん中の列の男性のこちら側

<質問者>
松永と申します。電気自動車等でよく言われることなんですが、太陽光発電で、だいたい4キロワットアワー200万円で設置できるというのが通説として、自動車業界で話をしてるんですが、これで計算しますと、孫さんが寄付をなさった100億円で、20メガワットの発電ができると。200億出せば福島の第一の一号炉を満たすだけの発電ができると思うのですけど、独立発電事業者になるというおつもりはないのでしょうか。

<孫氏>
福島の第一原発はもう少し大きな規模ですから、その金額ではできませんけれど、しかし質問の趣旨である独立系の発電会社になるつもりかということについてはまだわからない。それいろんな制度が、まず制度改革ありきだと。その制度が先ほどの40円とか20年とかそういう制度全量買い取り、そういう制度が出来て、その他いろいろな送電発電問題とか、できればですねわれわれに限らず、日本中の意欲のある方々が、どんどん名乗りあげるような仕組み制度にならなきゃいけない、その仕組みがあればいろいろな各社がですね、名乗りをあげてくれると。これが一番大切なことだと思っています。

<司会>
ありがとうございます。一番うしろ右手の男性

<質問者>
週刊金曜日の編集部の伊田と申します。本日はありがとうございました。さきほどですね、かなり古くて危ない原発もいっぱいあるというようなお話があったのですが、今30年以上運転しているのが19、福島の6号除けば13あるんですけれども、特にこれらの原発に関してですね、すぐ停止して、安全点検したほうがいいと思うんですけど、そのあたりいかがでしょうか。というのがですね発電電力量、構成比率30%今25%くらいにさがっているのではないかと言われたんですが、ご存じのとおりこれは原発が出力調整出来ないからずっと動かしているから高いのであって、原発をすべて止めてもですね、電気は足りてるわけです。夏の一番暑いときの、甲子園をみんながみてクーラーをがんがん使ってる時以外は、全部とめても電気は足りてるのですけども、そういう危険なものについてすぐに止めて今の耐震設計・津波に対する備えは大丈夫なのかというような点検をすべきじゃないかと思うのですけど、そのあたりはいかがお考えでしょうか。

<孫氏>
私が政府のしかるべきポジションにいるならば、即刻そうします。即刻ですね。ただそうではないので、少なくとも、安全点検に対する問題意識、というのはみんなで国民の目みんなでですね、さわいでいって、簡単に隠匿して、すすめられないようにという風なチェックアンドバランスを作る仕組みが必要だと思います。

<司会>
真ん中の右の女性

<質問者>
自然エネルギー東日本復興ネットワークの桜なおみと申します。今回孫社長が自然エネルギー財団創設というのを掲げられたのをたいへん聞いて感激して飛んでまいりました。実はこのさっき申し上げましたネットワークはLLP国際環境農業開発事業組合というものが母体になっています。私自身はこの10年間IT業界におりまして、、、

<司会>
質問をお願いします

<質問者>
IT業界におりまして、やはり日本の仕組みが変わらないと、人間が幸せに生きていけないと思ってきたのですけど、こちらのほうでは今100%自然エネルギーでまかなうエコアグリタウンというものの開発をいくつかのところでやっています。実はこの数年間準備をしてきたのですけども来年の電力全量買い取り40円というのが出てきたので、ではこれは市民バンドで来年春に向けてこれを立ち上げていこうと思ってた矢先に震災がありました。その後何が起こったかというと、

<司会>
質問をお願いします

<質問者>
被災者の方々が、安心して自分の故郷で暮らせるそういう自然エネルギーの場所をぜひ作ってくれということで、2万坪5万坪11万坪のいろいろな土地のご提供の話が持ち上がってきて、とても自分たちの事業規模では、手に負えないなと思ったときに、この孫社長のフラグが上がってこういう方がフラグをあげていただくことで、たぶん私たちが考えているような人たちあちこちにたくさんいると思うのですけど、こういう現場を作りながらの、自然エネルギーをまかなっていく、コミュニティー単位の東日本の方々が復興していくすばらしい未来モデルになるような所と事業、今回のエネルギー政策の転換に向けてというもののフラッグについて、一つのモデルケースとしてアライアンスを組んでいくというお考えはあるのでしょうか。

<孫氏>
ぜひいろいろ検討しましょう。

<司会>
真ん中の男性の方おねがいします。

<質問者>
ブログ、杉並区からの情報発信をやっております山崎と申します。ひとつお願いなんですけど。

<司会>
質問でお願いします。

<質問者>
今までひとつ国難ということで、大震災と福島原発の大事故、2つの国難と言われていますけど、第3の国難というのは誰も言われていない。ということは今の菅政権が、一日でも政権にしがみつけばですね、一人死んでいくという最悪の事態になっているのですね。質問は要請なんですけど、4月16日に私たちメディアネットメディアと私権在民を考える会という、市民の組織で私代表をやっているのですが、小沢一郎さんをよんで、普通の市民との座談会というのを企画して、Ustreamで流しまして、だいたい10万アクセスくらい、ニコ動さんなんかも流していただいてやっていただいたんです。ぜひ孫さんと小沢さんとの連携をぜひお願いしたいなと要するに今の菅政権にこのすばらしい提案を、、、

<司会>
連携をしてくれということでいいのですか。孫さんどうでしょうか。

<孫氏>
政治に直接私が関わるわけにはいきませんが、こういうことでがんばりましょう。

<司会>
わかりました。時間は大丈夫ですか。

<孫氏>
あと5分大丈夫です。

<司会>
えーとでは今回会見で汗をかいた人にあてていいでしょうか。アシスタントの前田さん。

<質問者>
本日はどうもありがとうございました。フリーランスの前田まりと申します。エネルギー政策転換に向けて、与党に今足りないものとはどういったものだと感じていますか。

<孫氏>
覚悟だとおもいます。覚悟。

<司会>
それではそちらの女性の方3列目時間があまりないので簡潔にいただけると助かります。

<質問者>
平野と申します。先ほど様々な方が質問されていて、その中でこの構想自体が、いろいろな権力の圧力によって、つぶされてしまうのではないかという心配があったかとおもうのですけど、孫さんは日本を代表する企業の社長さんですから、欧米の財界にもたくさんお友達がいるかと思います。その方々と連携して、たとえば米国政府に圧力をかけて、米国政府から日本政府に圧力をかけてもらうといったお考えはおもちでしょうか。何かと対米関係重視する日本ですから、そのような工作はお考えでしょうか。

<孫氏>
一つ一つの方法論は、これから皆さんにいろいろなアドバイスを得ながら協力も得ながら、とにかく正面突破で、一歩一歩積み上げていくとじゃないかと思います。自信はありません。でもやるしかない。やる覚悟は私にはあるということです。

<司会>
ありがとうございます。通常であればですね、ここで記者会見が終わって拍手でお送りするんですが、最後にですね、自由報道協会暫定代表の上杉隆からですね、お知らせというかご報告がありますので、少々お時間いただければと思います。

<上杉氏>
本日はありがとうございました。このような形でちょっとフリーダム感じな会見なんですが、欧米ではこういう形でどんどん成熟していくのがこれからなのかなということで。

今日実はですね、お知らせがあるのはですね。今日お知らせという形であるのは、先ほど実は孫社長のほうから、孫正義さんという個人の方がいいと思うのですが、自由報道協会の活動に賛同していただけるということでいくつかの支援をいただきました。それをちょっとここで私の方から発表させていただきたいと思います。

1つは自由報道協会これは非営利の営業団体でやっておりまして、全くお金がないところから始まっていまして、記者会見場の確保に非常に苦しんでいたところ、日本全国そして東京都でしょうか、Ustreamのスタジオを24時間自由に優先的にお貸しいただけるということのお話を頂きました。これが1点です。

2点目が自由報道協会のサーバー、これがたびたび落ちるというか、すぐ落ちるということで、非常に、協会の前途を示しているような不安な部分があったのですが、サーバーの強化のために、クラウドというかそれを提供していただくということでこれが2点目です。無償で。

そして最後3点目ですが、自由報道協会発足して3カ月弱経つ形です。事務所は地震に遭遇してひび割れでほとんど使えないというような状況の中、やっと立ち直ってきましたが、まだ財政不足。そこでですね、皆様方にも年会費を取ったり、あるいは寄付、非常に浄財をいろいろ集めて、集めてというかいただいております。1口1万円でたくさん集まっております。この場を借りてお礼を申し上げたいとともに、孫社長の方から、その部分で財政的な支援も寄付という形でいただきました。100億円という話は聞いておりません(笑)。値段はわかりませんが、1口1万円ということで、おそらく最低1万円はいただけるかということで。以上3点とりあえず、この自由報道協会のですね、多様な価値観を見出して、それが民主主義を育てるということで、このモットーそのためには自由な言論の場が必要だということに賛同いただきましたんで、これをお礼とそして今日この場で、代わりに私が暫定代表として発表させていただきました。ありがとうございます。
孫さんありがとうございました。

<司会>
以上をもちまして本日の記者会見を終わりとさせていただきます。自由報道協会主催の記者会見では、ゲストスピーカーに敬意を表し、会見終了後は拍手でお送りする事になっています。孫正義さま、大変お忙しい中どうもありがとうございました。
そして皆様、本日は自由報道協会主催の記者会見に起こしいただき誠にありがとうございました。

(了)


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