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津田大介×児玉龍彦のUst対談(3)

皆さんに知ってもらいたいので拡散します。
※問題あったら消して下さい

(書き起こし、32:42から44:48)

津田「さっきの、あのーちょっと、あのちょっと細かい話に戻っちゃうんですけど。いわゆるじゃあその、まだまだそのいろんな南相馬からなにから、まあ実際に住んでいるところで自分の今線量がわからなくて困っている、今日高いのかな低いのかなとかって気になってても、ガイガーカウンターすらね手に入れられなくて困っているって人たちもすごく多いと思うんですけど。そういったそのガイガーカウン、一般の市販のガイガーカウンターみたいなものと、あの児玉先生がさっきおっしゃってたイメージングベースの測定器って正確性とか価格とか用途とかってどう違うのかって」

児玉龍彦「あの全然だから目的が違いまして、今言ってた、今だって人間が住んでるわけじゃないですか。だから自分のうちがどうかとか言うのは、もうそりゃあ線量計普通のガイガーカウンターでも何でもいいから、これはすぐやる課みたいな話で。暮らし安全じゃないけど(笑)、企業名言うと怒られちゃうけどなんか、電話かけたらすぐ来てくれるみたいな人いないと心配じゃないですか。そういうところは自治体やなんかに、もうだから色んな自治体の市長さんに相談されて今進めてんですけど。とにかく5人ぐらいでいいから、すぐ計る課作って、電話掛かってきたら飛び出してって30分で見てそして1台貸してあげるみたいなのやったらいいじゃないですかね。それでね、だいーたい僕んとこにも、いーっぱいメール来てんですけど。私は東京の大学生だけど、白河へ戻って実家に姪御さんがいるとか言って。だから法律勉強してんだけどなんとか戻って、測りたいんだけど機械はどれがいいですかって聞いてくるメールがいっぱいあるんですよ。だからそうすっと、じゃあ自治体に相談したらって返信打つといや自治体は全然相談乗ってくれませんってとこがやっぱり多いんですよ。だけど白河のホームページ見てみると各小学校なんか非常に綺麗に計ってるからきっとパワー持ってて一生懸命走りまわってるんですよ。だから自分そういうところ走りまわってんで、大変だからここのおうちは自分でやってくれって答えたくなっちゃうんでしょうけど。その代わりにコールセンター作って、その、一生懸命教育した人を置いて5人でも10人でもまずパッと走りに行くのは」

津田「でもそれは別にあれですよね。各自治体に任せるんじゃなくて政府がね、それこそ消費者庁でもいいでしょうけど、なんかね全国のコールセンター作って適切なガイガーカウンターでもね」

児玉龍彦「やでもいいけど、僕は自治体だと思いますね。それであの、もう1つはほら、相談のこの測定って今度除染とつながっちゃうじゃないですか。だから繰り返して相談できないと、駄目ですよね。そしてすぐいけないとダメ。」

津田「そこの相談窓口、プラス除染ってのを一体化しておく必要がある」

児玉龍彦「だから個々の測定の窓口が緊急の除染にもつながっていくし。それで細かいマップを作る作業を下から担っていくだからあのあそこのおうちの周りはここが怪しいってのがわかると、ああ、実はその下に側溝があるとかよくあんですよ。あの例えばね高速走って行って二本松インターって降りると料金所あたりがビーーーっと高いんですよ」

津田「あ、二本松高いですよね」

児玉龍彦「それで料金所あたりがなんで高いのかと思うと、その料金所出て脇へ出るとそこに側溝があってそこがビーーっと高かったりとか」

津田「あーなるほどねー。」

児玉龍彦「だからその思いがけずここが大変ですよってところがわかったりする。だからそういう意味でのなんてのかな、危ないところ? 子どもが近寄っちゃいけないよとかなんかってところが結構情報が集まって、さっき言ってたコールセンターでいろんなとこ行ってそれがどんどんどんどん地図にでもはめ込んでいけば、さっきの今度は地で這うようなグーグルストリートみたいな、ものが出来るんじゃないかって。グーグルストリートって街をねあれでカメラ持って走り車で」

津田「それはちゃんと一定の教育なり知識を得た人が定期的に計ってそれでちゃんと除染なんかもしていって」

児玉龍彦「はいそれで、そういうふうな教育をどんどんやって。だけどそういうのって僕はさっきグラウンドって言ったけど。やりながら覚えてくと、どんどんもう深まっちゃう。だから南相馬の教育委員会の人なんか、今じゃ僕らよりよっぽど厳密で(笑)。あの、一生懸命やっぱ自分たちの生活だから。毎日見てるし、立派な方がいっぱいいらっしゃいますから、もうどんどん人間って1ヶ月でも見違えるように変わります。」

津田「南相馬はね僕もなんども行ってますので。やっぱりものすごくね他から隔離されちゃって見捨てられちゃったっていうところ、だからこそ、本当に自分たちでね、なんとかしようっていうすごくなんか意志の力を感じるとも思うんですが。南相馬であの児玉先生どんどん除染活動されてて。除染のその、についてちょっとお伺いしたいんですけど。除染のその適切な方法とか、まあ各地だと高圧洗浄機とかでバーってやってたりするんですけど。あれでいいのかなっていうのがありまして。どうすれば除染…」

児玉龍彦「だから除染って、2つに分けていただいて。まずその前に南相馬の一般的な状況ってのをご理解いただきたいと思って。」

児玉龍彦「あのー南相馬ってその結局海の方はですね、津波ですごいんですよ。500人亡くなって。まだそれで、20キロ圏のとこは立ち入りも禁止だから行方不明の方も、結構居らっしゃるんですよね。だからそのご遺体探したりってのが大変なような地域が。

児玉龍彦「それから今度はこっち側は飯舘村と」

津田「違うんですね。山のほうが線量高いですよね」

児玉龍彦「ええ。だから山の方はすごく線量が高い。だから地震と津波とそれから放射線。それでこっちは原発に近いしってことで」

津田「だからもともときれいにあれなんですよね。一番南がこれが小高で、真ん中が原町で、そのところ(※聞き取れず)鹿島って3つが一緒になったんですよね」

児玉龍彦「ところがですねこのへん見るとですね。線量低いんですよ」

津田「ああ、そうそう、浜のへんは低いんですよね。」

児玉龍彦「だからあの、例えば東大、の柏キャンパスってあるんですけど、そこより低いところも。」

津田「そうそう南相馬は確かに低いですよね」

児玉龍彦「ああ、あの海側のほう。だから全然なんていうんですか、さっきのやっぱりグーグルラディエーションマップじゃないけど」

津田「同心円はほんとうに意味が無いですよね」

児玉龍彦「うん。それで1番困っちゃうのはここらへんから毎日小学生だとバスで…」

児玉龍彦「こっちへ100万円掛けて1700人が移動されてんだけど。それはそっちのほうが線量が高い。」

津田「意味ない。意味ないっていうか無駄ですよね」

児玉龍彦「何のためにやってんのかっていうと唯一残ってんのはこの、同心円状のあれっていうのを結局、まあ、東電と政府の話で参議院の委員会やなんかで強制避難のものは今すぐ払いますよと、それ以外のものはちょっと後回しってしちゃってるから。補償問題と絡めちゃった」

津田「そうですよね」

児玉龍彦「それはもうやめて。補償問題の中でその強制区域の解除ってのを補償問題のあれとは、切り離すってのを言っちゃえばいいと思うんです。それはすぐやってけば。」

児玉龍彦「それで次に除染の問題に入りますが。」

児玉龍彦「除染の問題っていうのでちょっとこう、一番心配なのは結局、口に入っちゃう奴なんですよ」

津田「あー内部被曝」

児玉龍彦「ちっちゃい頃例えば幼稚園児だとか、そういうやつは例えばこういうところってヒューーっと降りてくると、」

児玉龍彦「こっちかこっちか、どっちかすごく高くなる。ところが滑り台って降りてくると子どもが手を付く。」

津田「あーついちゃいますね」

児玉龍彦「ところなんですよね。それで僕も孫がいるんだけど。庭にまあちょっと(※聞き取れず)ペットボトルあるとそれくらいの子どもだとすぐ飲んじゃおうとする(笑)。ペットボトルがあったらそんなもんじゃないですか。だからあの、高圧洗浄機がなんだとかいろんな議論もちろんあんだけど、緊急避難は、やっぱりその緊急避難でやんないとダメだと思いますよ。例えばだからその、なんていうの。これ、あの色々線量高いところがこうあると。」

児玉龍彦「これ雨樋なんですけど。高圧洗浄機も悪くはないなと思うのは、」

児玉龍彦「ここまで0.6マイクロシーベルト」

児玉龍彦「ここバーっと洗うと0.2マイクロシーベルト。コケが取れてるわけですよね。」

児玉龍彦「それから、ここだと中学校で2.7マイクロシーベルトが」

児玉龍彦「洗うと0.6マイクロだから。しかもこれ全然人が通るところ普通に。人のいるところだから。だからそういうところを洗っちゃうのはいいんだけども。やっぱり高圧洗浄機っとブワーッと散るから飛沫が散りますよね。それからおんなじようにアスファルトの研磨。これも、口へ入っちゃうじゃないですか」

津田「そうですよね。そのやるときに自分が」

児玉龍彦「それでね、南相馬でやってる奴は、ちょっと裏がありまして。」

児玉龍彦「例えばこういうのでやったときにここに33マイクロシーベルトってのがあると、これはあの我々東大のセンターの人が先に私どもが通っちゃってドラム缶にぽって入れちゃってるわけ。だから違法行為をやっちゃってるわけ。それをあのいま持ってきちゃってるわけなんですね。だからあの、都民の方からそんな物、東京に持ってくるなって怒られてんだけど(笑)。ちゃんとあの、申し上げますがきちんとアイソトープ協会の作った密閉式のドラム缶に入れてわたくしの車で、まあいいかどうか分かんないけど(笑)。事故のないようにして第一種取扱主任が脇について運んで施設にちゃんと入れとりますのでゆめゆめ住民のかたには御迷惑かけないようにやっておりますので」

津田「わはは(爆笑)」

児玉龍彦「あのやっぱりちょっとは電力を使ったんだから、協力しないと東京都民もあんまり文句ばっかり言ってるときらわれちゃうよっていう。それでだから最初に本当に高いところは除いて、それから色んなかたの除染ってのにするってのが僕は大事だと思ってる。えっとだからですね、えっと。

※「まてないみせ」

・土ホコリはマスクで

・手につかないように手袋で

・側溝など汚泥につくときは洗える長靴で

・作業中は飲食禁止

・かわりに途中で手を洗って水分補給

・線量計が必須 高い汚染物は専門家呼ぶ

児玉龍彦「これは「まてないみせ」ってのは、例えば土埃にはマスクでとか。手に付かないように手袋。手袋の「手」とか。汚泥がつくときには洗える長靴とか。作業中には飲み食いやりなさんなよ。それから代わりになんか熱中症とか嫌だから、手を洗って水補給とか。それで最後にやっぱり線量計が必須。高い汚染物は専門家を呼ぶと。だからなんて言うんですかね、除染、緊急除染とは言っても昔僕らも、僕も内科の医者なんで診てんですけど。例えば東大の施設部ってところがありますけど。そこの人に結構昔にアスベストとかやってた人で今アスベスト処理をやってたかたで、悪性中皮腫っていう患者さん亡くなったかたも僕の患者でもいるんですよ。だから施設部の建築の専門のかたでアスベスト処理をやってた人にアスベスト障害が一番多いのね。だから除染も気をつけてくださいって、ここには「まてないみせ」って書いてるけど。マスク手袋それから長靴、飲食禁止とか水分補給とか線量計とか。そういうのはいろんな格好で今出てくると思いますが、とにかくやっぱりルールはあって内部被曝を受けないようにしてやる。だけどこれは緊急避難ですから緊急避難の問題はやっぱり緊急避難でやっていくというのが必要だと思ってるんです。緊急避難で色々自分のうちの周りがどうなってるかということを知っていただくこともある意味で大事。そうすっとやっぱりコールセンターみたいなのがあって、線量計とか専門家がいないと、これ結構危ないんですよ。だから地域でやっぱり助けあいとかグループがいて、やっぱりあの、さっき全国コールセンターやる、いや自治体でってお願いしたのは」

津田「こういう地域だとかね、消防団の活動とかありますよね」

児玉龍彦「それであそこはちょっと危ないよとかここはちょっと難しいよってことがお互いに、あの嫌味でなしにやっぱり言えるようなところがないとダメなんじゃないかと思うんですよね。」

津田「なんかねそういう消防団みたいな活動の人たちがあのこういう活動をするだけで全然また変わってくるのかな。あのー知識をうけてねこの今…」

児玉龍彦「ちょっとシグナルをもういっぺん…」

津田「いまのなんか、まてないみせ、っていうのはね結構メモりたいひとは多かったと思うんで。」

児玉龍彦「あ、すいません。」

津田「現代BIZのアカウントで」

スタッフ「そうですね後で現代ビジネスのホームページで乗せますんで」

児玉龍彦「完全にちょっとフリーズしちゃったかなすいません。」

※PC立ち上げの間

児玉龍彦「すいません、ちょっとこっちのが今ちょっとフリーズしちゃった。僕のコンピューターの方はだいたいこのへんで」

津田「(笑)」

児玉龍彦「はい。あのなるほどね」

(書き起こし、ここまで)

(続き)

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