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【全文書き起こし】孫正義の決意!<東日本大震災・原発問題に立ち向かう>Part1

みなさんこんにちは、書き起こし.comです。

今回は4月22日に自由報道協会が行ったソフトバンク社長の孫正義氏の会見を書き起こし/文字起こししました。
孫正義氏の熱い想いが一人でも多くの方に伝われば嬉しいです。

東日本大震災をメインテーマにして、原発の恐ろしさや、
新エネルギーの必要性など孫正義氏自身が勉強し、考えたこと、
感じたこと、そして自然エネルギー財団を私財を投じて設立した想いなどを
熱く語っています。

今まで私達が聞かされていた「原発はコスト効率が一番良い」など
実は違うということを問題提起して頂いています。
非常に勉強になる会見でしたので是非ご覧ください。

※内容が長いので、4~5回に分けてアップしていきたいと思います。
2、3日に1回ペースでアップしていきます。
まずはPart1です。

正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛しています。)

Ustream動画
自由報道協会主催 孫 正義 記者会見

孫正義

聞き間違い、わからなかったところ等はご容赦ください。

また、当サイトでは今後、さまざまな動画をテキストに書き起こしていきます。このサイトの趣旨に賛同してくださるボランティア・スタッフを募集しておりますので、どうぞお気軽にご応募ください。応募フォームはこちら

<孫氏>
本日はお忙しいなかお集まりいただきましてありがとうございます。今日本はまさに国難の時だという風に認識しております。ですから・・・音がハウリングしている、マイクないかな。

今国難の時ですので、本当にまず被災者の皆さん本当に私も福島にいってまいりましたけれども、言葉に表せないような、胸を締め付けられるような、思いにかられましたけども。まだまだこれから長い、長期戦になると、しかもいつ何があってもおかしくないような危険な状況が、危機的な状況が続いておる。そういう中でございますので、わたくしが今日発言する内容、あるいは皆さんから質問を受けてお答えする内容がですね、その多くの被災者の皆さん、あるいは国民の皆さんにとって、逆に風評被害だとか、あるいは心理的にですね、つらい思いが増してしまうとか、いうことになることがもしかしたらあるかもしれないということを大変危惧しておりますけども。

どちらのしろですね、今のこの福島の原発の状態というのは、津波によって被害を受けられた方々の悲劇・悲しみとはまた別のものの、悲劇・悲しみだろうと。両方ともどちらがより辛いというものではありません。両方とも大変な苦しみ悲しみでございますけど、福島はさらにこれがより悪化してしまうかもしれないという意味でまさに現在進行形の問題であろうという風に思っております。

もしこの福島の原発状況が仮に無事に収まったとしても、日本には50数か所の原発が未だにあると。この原発問題というのは、日本だけではなく全世界に今影響を与える。人類にとってのチャレンジだと、試練だという風に私は受け止めております。ですからそういう意味で、この問題は原発は怖い、しかし原発は必要なのか原発は止めるべきなのか、止められるのか。事故の問題だけではなくて、今、今日いまこの現在も世界中で、稼働している原発に対して、どう我々は考えをもっていけばいいのかということを私この1ヶ月間本当に真剣に、1市民として悩みました、考えました。

もちろん私どもの会社にとっての本業というのは、携帯電話・インターネットそういうような情報関連の事業が本業でございますので、多くの私どものユーザーの皆さんから震災問題だとか、原発問題に対して、何か口をはさむ暇があったら、さっさと本業の携帯電話を早くつなげとか、いうようなご批判をいただいているのも重々承知しております。ですから私どもの本業の携帯電話の電波が1日でも早く、一人でも多く繋がるようにというのは、日夜私どものエンジニアを中心にがんばっておりますし、私も先頭になって職務をやっておりますけども、おかげさまで津波・自信の直後そして大きな停電の直後は、かなり携帯のネットワークもやられました。しかしおかげさまで今日現在では、東北そして関東における携帯の基地局は、99%のところまで、一応ネットワークが回復して、なんとかですね、我々の責務を少しでも果たせるという状況になってきました。

今日は携帯のことのテーマではなくてあるいは、私どもの本業のインターネットのことではなくて、少し本業からはそれますけども、1人の人間として、日本国民として、今日本国民の1番の心配事、1番の問題事であるという風に、私が認識している、この原発問題に対して、どういう1つの解決策が、建設的な解決策がありうるのか、いうことで私なりの私見をまとめてみましたので、皆さんに少しご披露させていただきたいという風に思っております。それはつまり単に原発の政策について非難をする、原発問題について非難をするというだけではなくてですね、これをどういうような現実的なエネルギー政策の転換いうものが、建設的な解決策がありうるのかということを考えまして、その事についての私見を述べさせていただきたいという風に思います。

まず私自身ツイッターを毎日のように活用しておりますけど。昨日このツイッターで国民・国民的投票、多くの人が原発賛成か反対かということを一般の人々に、私がつくったサイトでありません、どなたか第3者が作られたわけですけども、そこに対してですね、8500人の人が原発を縮小あるいは全廃、という意見をもっておられる。ということが投票の結果、アンケートの結果で出ております。約4%・400人の方々が、現状の原発を維持あるいは原発をさらに推進という意見を持っておられるということであります。96:4これがおそらく今現在の国民の多くの人々の意見を反映させているのではないか、という風に思いました。今日私これ認識して、わたくし自身も今日の昼間投票しましたけれども、このような数字も一つの参考に出ております。

ところが原発問題ですけども、ほんの1カ月前まで、わたくしは原発について、賛成論者でもなく、反対論者でもなかった。つまり意見がなかった。あまり考えなかった。電気はあるのが当たり前、あって当たり前、という風に感じてましたし、その中に原発があるということは認識しておりましたけども、それがどのくらい安全にあるいは危険な状態で運営されているのか、ということはまったく意識の外でありました。恥ずかしい話ですけども、そういう認識でありました。しかしこの1ヶ月間本当に自分なりに悩んで考えこんで、いろいろな思いを巡らせましたけども、少し必死で勉強してみました。

これは今日、先ほど気づいた新聞記事なんですけども、今年の、去年1年前の新聞記事です。1年前の新聞記事で皆さん御存じだったか知りませんけども、東京電力が福島第1原発1号機について、去年の3月運転を開始してから40年たったと、40年がたったのでそれをさらに継続して運転すべきかということについて審議がなされて、その状況から20年間追加して運転できるという、技術評価証を得て、今後10年間の保守管理方針を、原子力安全保安院に提出したという記事が丁度1年前に出ておるということを今日認識しました。東電は大部分の機器・建造物は、現在の保全活動を継続することで40年以降も健全に維持できるという風に結論を出したということで、申請をして安全保安院に認められたと受理されたと。したがってそのまま運転がなされて結果が、皆さんがご存じのとおり大事故につながったと。

つまりこういうプロセスを経てるわけですよね。もし去年のあの時点で40年経ったからしばらく運転を見合わせたらどうかと、厳密な審査がなされて、あそこで運転が止まってたら、今日の事故はなかったということであります。この記事この審査の事実をどれほどの国民が認識してて、いったい全体その安全保安院あるいは安全委員会あるいは経産省の皆さん、東電の皆さんがですね、どれほどの厳密な審査を行って、やったのか。もちろん彼らは今回のような津波地震は、想定外だったという風に話されると思いますけれども、それにしても私たちがつたない知識で、この間学んだことによるとですね、40年経つと圧力容器、原発の圧力容器、圧力容器というのはついこないだまで私も単語知らなかったです。
今や日本国民、小学生ですら知ってるという単語になってしまいました。この圧力容器、内側の圧力容器が40年間中性子を、打ち続けられると圧力容器そのものがかなりもろくなると、したがって大きな地震だとか、あるいは停電によって、異常な熱・気圧いうものが発生するとですね、圧力容器そのものが壊れるリスクが著しく高まるということであります。

つまりそもそも40年を突破して、これを使うべきではないということを大きく今回認識したわけでございます。つまり原発は、30年を超えたら毎回10年単位の許認可というか審査を受けることになっているということであります。ですから日本の法令で定めてある原発の運営に対する・運転に対することが法令上義務付けられてる。

皆さん今日本の原発が54か所ですか、あるわけですけど、これらがそもそも30年越えてるのが、どことどこかということを我々は厳密にチェックし、30年すぎるたびにその原発が本当に安全なのかと、本当にその原発が地震確率の地震発生確率が異常に高まった地域の上にないのか。あるいはその原発がひび割れとかあるいは配管の異常というもの、弁の異常というものが、この間見つかってなかったのかと、もう1度厳密に安全運転監査というものをするべき時期がきたのではないか。こういう手順をふんで我々国民は、その原発を本当に安全運転されているかどうか、される状況にあるかということを、審査できる手順があるんだということを、改めて認識すべきだという風に思います。

ちなみに原発は世界中で、その廃炉になっておりますけども、いったい何年目でその原発の運転をやめたか、廃炉してるかというのがこのデータであります。平均が22年、さっき30年で一回テスト・審査ということを申し上げましたけども、実際の世界の平均値では22年平均で、原発は廃炉になっている止めているということであります。40年を超えてなおかつ運転し続けている原発というのは、世界でもまれなケースということであります。だから30年たったら、一回その原発を継続運転すべきかということを審査するルールが、日本の法令上ある、でそこをパスすると10年延長されるそうですけど。なんでパスすると10年延長されるんだと、もちょっと短い期間でいいんじゃないか。そもそも寿命がきてるんじゃないかいうことを私はもう一回検証をならすべきだと今回のような事故が起きたらですね、そう思うわけでございます。どちらにしろ原則40年以上の継続的この原発の運営・運転というのは非常に危険をともなうということをわれわれは改めて国民が認識すべきだろうという風に思います。

そこで中性子を40年浴び続けた原発が、その原子炉がですね、圧力容器が危険度が著しく高まるわけですが、今回その40年を過ぎた原発は、自動的にその運転を一旦見合わせるという方針でいくと原発が提供する日本での電力のその発電能力ですね、容量これがどれくらになるかというとどんどん、どんどん下がっていきます。新たにつくらなければですよ。新たに原発を新設しなければということであります。それがこの水色の線です。赤い線は今回すでに福島で事故が起きてます。ですから原発による発電容量というのは、一気に下がっております。で福島をもう一回あれを再運転するんだということは、当然の会長・社長ですら、あれは廃炉にならんとしょうがないでしょうねという風にすでに発言しておられますので、あれはもう廃炉だということでいきますと、いち早く原発依存度は減ると、いうことになるわけでございます。原発に依存する度合いを新設の原発をしなければですよ、ここから新たに国民のコンセンサスがもう一回さらに原発を新設バンバンし続けるべきだと、いうなら話は別です。今日今すぐすべての原発を止めろというのは、国内のですね、現実的な電力をまかなう、今日現在のその社会生活をまかなうという意味で、いろんな議論があるかもしれません。仮に100歩譲って今走っている原発は、安全だと思われるもの、最低限40年未満のものはつづけるとして、こうなるわけですけども、そうやって原発による依存した電力というのが減っていくのならば、代替え手段代わりに何で電気をまかなうのか、ということを当然考えないと建設的な議論にならないという風に私は思いますので、それでは建設的な代替え手段というのは何かということを真剣に考えたわけでございます。

ちなみにですね、つい私1カ月前までは、原発というのはCO2を削減する意味で、世界中でですね、もう原発が今後の基本的王道でですね、どんどん原発は作られているんだろうという風に思いこんでおりました。それは私の勘違いであったと、浅はかであったとこの間学びました。実は原発建設ラッシュのブームは1980年代の半ばで終わってると、世界においては、85年くらいが世界の原発建設ラッシュのピークで、それ以降は世界では原発を新たに作るというのはどんどん減っていて、もうほとんど作られない状況になっている。いうことです。でも私はついこの間までそのそんなイメージはどこにもなかった。これからの未来のエネルギーは原発だろうと、なんかまるで洗脳されたかのごとく、思い込んでおりました。でも世界の現実は違った。原発依存度はどんどん減る方向にある。少なくとも新設する原発はほとんどないという状況になってるんだということを先ほどの4%の原発維持・原発推進論者の方にもこの現実を一回認識していただきたい。その4%の原発維持・原発推進論者の方にもう一回聞きたいのは、仮に原発と同等の経済的コストで原発よりも安全な自然エネルギーのものが作れるならば、それでもあなたは原発を推進しますかと。つまり4%の人は絶対原発主義者だと原発大賛成死ぬほど大好きだと、プルトニウムを吸って生きたい。そういう人はその4%の中にもほんのちょっとだと思うのです。原子力浴びるたびにより健康になりますと一部の人は言っておられますけども、そういう人にはいっぱいプレゼントをしたいというぐらいですけども、そういう人はちょっと勘違いしておられるかもしれませんが、その4%の方々ですらですね、私はもし仮に原発と同等かそれよりも、効率のよい発電方法があるならば、しかもクリーンで安全なものがあるならば、私はその原発推進論者あるいは維持論者の方々にも、少し考えを変えてもらえるんではないかいう風に思うわけであります。

ちなみにすでに作った原発が世界で公表している電力のトータルキャパシティーというのは この赤線グラフです。でこの赤折れ線グラフのこの状況の原発発電容量をこのままその維持したい、維持したいというとこれからどのくらい新規に原発を作らなきゃいけないのかというのが、まず新規で作るんじゃなくてですね、少しまだ作られてます。原発大好きな人が、少し作ってます。この人がこのまま仮に作ったとしていくと、原発に依存した発電容量は減っていきます。もしこの減るんではなくて、今原発によって作られてる電力をそのまんま維持したいと思うと、どのくらい新たに作らなきゃいけないかと、つまり40年経って寿命がたったら、一回止める新たに作るというと、このくらい作らなきゃいけない。強烈にもう一度原発ラッシュを呼び起こさないといけない。ということであります。これほど大きな事故が起きてこういうムーブメントに世界がなるかということであります。これが今からの一番重要な議論になるということですね。

私は少なくとも原発のこれほど大きな事故が起きた以上ですね、原発を最低限今ある原発今稼働している原発を運転し続ける仮にそうだとしても、安全基準だけはあげなきゃいけない時速120キロで走ってたと、せめてこれを100キロ時速80キロに、少し安全運転しなきゃいけない、車の車検ブレーキがきかない、タイヤに少しひび割れている、いう状況であれば安全度合いを高めなければいけない、いうことで安全基準をこういう風にいろいろとより厳密な安全基準を高めなければいけないという風に思います。ちなみにその安全基準を高めて、新規の原発はこれからあんまり作らないで、少なくとも作るにしても相当厳密な議論と審査をしなければいけないということでいくとして、代わりの電力って何が1キロワットあたりの発電コストどのくらいでできるんだということで調べてみました。

ここにご覧のように、エネルギー白書に出ていたグラフです。今年のエネルギー白書2010年の白書に出てるやつですね、によると太陽光が49円風力・水力・原発が5・6円ということで、原発が一番安いという風にグラフがかかれています。エネルギー白書ですね、この白書誰が作ったんだということを、もう一回今はもう一回チェックしなければいけないくらい不信感が出ていますが、なぜ不信感が出るか、最近は保安院とか安全人だとか小学生のなんか最近笑い話で流行ってるのご存じですか?言ってはいけないねこれ。冗談だと思って聞いてください、冗談ですよ。僕が言ってるのではない、小学生の間で流行っている。安全人上から読んでも下から読んでも、安全人全員あほ、下から読むと同じように安全人全員あほ (保安院) ごめんなさい保安院(保安院を安全人と言い間違えた模様)、保安院全員あほ、上から読んでも下から読んでも、そのくらい小学生にばかにされるくらいですね、日本の保安院の安全保安院のですね、審査基準検査の計り方がですね、日本だけ独自の計り方としてると、IAEAの計り方と全然違うじゃないかと、小学生ですら不安を抱いてるというような状況であります。今のは冗談ですから忘れてくださいね。もうUstreamとかニコ動とかで流れておりますが、ともあれこれ私も信じ込んでおりました。これ本当かね、なぜ疑っているかということであります。

原子力白書にエネルギー白書に出てるわけですよ、5・6円原子力のコストは、これが世の中の人々私も含めて多くの人々が、原発は一番安いと、だから少し怖いけど仕方ない、思ってたわけですけども、現実は追加コストがあるんじゃないか、現実はですね。なぜかというと電力会社が自ら、設置許可申請書に記載した、電力会社が記載して申請した書類による原発の発電原価実数です。1980年のころから、最初の5・6円っていうのは最初のころにあったかもしれない。でもその直後からすでに、10何円20円 15円20円のやつがずっと続いてるわけです。これ実数ですよ。私が計算したんじゃないんです。電力会社の皆さんが正式な原発の申請書類に出した数字です。

ですから一体全体先ほどの白書の5・6円という数字は1キロワットあたりの原発の発電原価コストがですね、5・6円というのはどういう根拠で誰が計算したんだ。そういうことを疑いたくなるような今日こんにちだと。現にこういう風に出てるわけですね。ですから実際は先ほどのこの5・6円に対して、本当は追加コストが隠されているじゃないかということです。ですからそれを入れると15円前後じゃないのかと。このドット見てですね、これをぜひ検証いただきたい。もう一度、もう一度ですね。これは国民の知る権利なんです。政府の説明義務がある範囲だという風に私は思います。

太陽光のコストはどんどん下がってきている。火力は今から資源高でどんどん上がっていく。資源のエネルギーコストが上がっていくと、これは石油とか石炭ですね。原材料費がどんどん上がってきています。事故の追加コスト、フランスでは正式にですね、もしこの事故の保険を正確に正式にその事故保険を入れるとですね、発生確率をかけあわせても、現在のコストに3倍かけないと、保険に入れない。事故保険そういう試算もなされてる正式にということでございます。

ですから先ほどのてんてんてんの部分ですね。コストを正式にいれると10数円+事故後のコスト今回膨大なコストが発生しますね。それはたまたま今回事故が起きたから、コストが発生するのではなく、ああいうことを含め今後発生確率をかけあわせた、保険に入ろうとすると、原発コストはさらに3倍に跳ね上がるということを、正式にフランスのほうでコメントが始まっているということであります。どちらにせよ、もはや、原発はもしかしたら他の代替え手段に対して、1番高い原価になってしまったかもしれない。ちなみにこの水力はもしかしたら国が補填金をだして、ダムを作ってるわけですから、やんばダムだなんだ。ダムの建設総コストは、発電コストに全額入ってないんじゃないか。もしかしたらですね。だからダムも水力というのも、本当は実はかなり高いお金についてる可能性がある。特に日本の場合ですね。そうすると原子力が1番高くなって、火力もこれから高くなって、水力も本当のトータルコストは、ダム建設コストをフルに電力に換算すると、実は高いかもしれない。そうするとそれ以外の新しい自然エネルギーに対して、もう一度われわれは眼を向けなければならなきゃいけないんじゃないか。ちなみに原発の追加コストは、核の廃棄物の処理コスト、これも厳密の将来の処理コストは、フルには入ってないのではないかという風に私はつよく懸念しております。事故コストさらに地域対策費、いうことでこれも正式に5・6円という数字に入ってないんじゃないかということですね。ですから実は原発は非常に高いということを私は申し上げたいということでございます。

ちなみに先ほどのコストは30年前40年前に作られた当時の人件費、当時の物価で作られたものを今日の価格に換算して出されていますが、これから新たに原発を作らなければ原発に頼っていた電力がまかなえない。それならば今日今から新たに原発を作ると、何年もかかるわけですけども、一体いくらかかるのか。最近のフィンランドの事例でいいますと、今建設中の原発ですが、最初の見積もりは3500億円だった。途中からどんどんどんどん、いや実はこの値段ではできません。現実は1兆5000億円まで跳ね上がってる。それでもまだ完成していない。ですから新たな原発というのは実は安全対策コストというのが、非常に値上がりしてて、非常に難しくなって、実は非常に建設コストも高くついてる。ですから建設コストを割り算しただけで、燃料費だとか廃棄物処理コストをいれる手前ですでに1キロワットあたりすでに14円。これに燃料費・廃棄物・その他コスト入れるともうすでに新たに原発を作るというのは、ものすごい割高になってるいうことを改めて再認識すべきだということであります。

Part2に続く
※2日後にアップする予定です。

※掲載内容について
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